【もう伸ばさない!】ニットを型崩れから守るハンガー選びと復活術

はじめに
「冬物のニットやパーカーをハンガーに掛けたいけれど、首元が伸びそうで怖い…」
そうお考えの方は多いのではないでしょうか。分厚いニットはたたむとかさばるため、ハンガー収納は理想的ですが、間違ったハンガーを使うと、せっかくのニットが台無しになってしまいます。
今回は、ニットをきれいに保つ最適なハンガーの選び方と、万が一跡がついてしまった時の裏技をご紹介します。
1. ニット収納の鉄則!「型崩れしないハンガー」の選び方
ニットは、水や重みに弱いデリケートな素材です。ハンガー選びのポイントは、「滑らないこと」と「形」の2点です。
1-1. 最高のホールド力!「特殊樹脂コーティング」ハンガーを選ぶ
ニットは繊維の編み目が緩いため、普通のハンガーにかけると滑り落ちやすく、その摩擦や重みで肩や首元に負担がかかります。
特殊樹脂コーティング:ニットの編み目にしっかりと密着し、がっちりホールドします。静電気が起こりにくく、ホコリの付着も防ぎやすいです。
型崩れの原因となる「滑り」を徹底的に防げるため、最もニット収納に適しています。
1-2. 首元に負担をかけない「半円型・三日月型」を選ぶ
ハンガーの形状も非常に重要です。
形は襟の形に合わせた普通のハンガーのような形状はおすすめ致しません。丸首セーターなどの場合、ハンガーの頂点や角張った部分に負荷が集中し、首元や肩にハンガーの跡(コブ)がつきやすくなってしまいます
半円型や三日月型は、肩全体に重さを分散させるため、特定の箇所に負荷が集中するのを防ぎ、型崩れを防ぎます。そのため半円型や三日月型のハンガーが大変おすすめです。
→ニットには、滑らない特殊樹脂コーティングが施された、半円型・三日月型のハンガーを選び、重さが均等にかかるように収納しましょう。
2. 万が一ハンガー跡がついた時の「復活術」
最適なハンガーを選んだとしても、既に跡がついてしまっているニットや、うっかり別のハンガーにかけてしまった場合はどうすれば良いでしょうか?跡を直す裏技をご紹介します。
方法①:スチームアイロンを使った修復(最も効果的)
アイロンの「蒸気」で繊維を膨らませ、元の状態に戻す方法です。
- スチームを当てる: ハンガー跡がついている部分に、アイロンを生地に触れないよう1〜2cmほど浮かせて、スチーム(蒸気)を当てます。
- 軽く叩く: スチームを当て終わったら、すぐに手を使い軽く叩いて、熱と湿気が入った繊維の形を整えます。
- 作業を繰り返す: 1回で完全に直らない場合は、何度か同じ作業を繰り返すと効果的です。
方法②:霧吹きとドライヤーを使った修復(代用・応急処置)
スチームアイロンがない場合の応急処置として使えます。
- 水を吹きかける: ハンガー跡がついている部分に、**霧吹きで軽く水(湿気)**を与えます。(びしょびしょにならないように注意)
- ドライヤーで温める: 水が乾かないうちに、ドライヤーの温風をその部分に当てて乾かします。
- 水分が蒸発する際に、繊維の形が整う「スチーム効果」が得られます。
- 手で整える: 乾かしながら手で軽く叩いたり、揉んだりして形を整えます。
まとめ
かさばるニットも、適切なハンガーとちょっとしたお手入れで、美しく収納・保管が可能です。
- ハンガー: 特殊樹脂コーティングの半円型を選ぶ。
- お手入れ: スチームで繊維を復活させる。
この記事が、あなたの冬のクローゼット改革の参考になれば幸いです。